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教員

永田淳嗣

所属 総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系
職名 准教授
学位 理学博士
専門分野 熱帯・亜熱帯の文化・政治生態学,東南アジア地域研究,農業・農村地理学
所属学会 日本地理学会,人文地理学会,経済地理学会,日本マレーシア研究会

研究紹介

熱帯・亜熱帯地域や国内の農山村を主なフィールドに,農業と農業に関連する諸活動の動態を,人文地理学の方法をベースにした,社会−生態システム変動論の枠組みで研究している.現実に観察される現象は,歴史的に形成されてきた具体的な生態環境,社会環境の制約と可能性の下で,人々の行為の連鎖として現れるものであり,その動態を機械論的に把握するだけでは現象の深い理解は困難であるとの認識に立って分析を試みている.これまで具体的な研究対象としては,東南アジア海域部(マレーシア,インドネシア)における農園農業の爆発的な拡大,沖縄の亜熱帯島嶼生態系での農業開発,国土周辺地域における農業の縮小と資源利用再編といった現象を取り上げてきた.あくまでも,具体的,実証的な議論を通じて,国内外の地域社会や,開発と環境をめぐる諸問題に対して,独自の貢献ができればと考えている.

担当授業科目

アジアの自然と社会,地域生態学

主な業績
  • 永田淳嗣(1988):多良間島村落におけるサトウキビ収穫生産形態.人文地理,40.
  • 永田淳嗣(1989):社会主義キューバの砂糖生産.歴史と地理,407.
  • 永田淳嗣(1990):南大東島・北ムラにおけるサトウキビ収穫の機械化と農家経営.地理学評論,63A.
  • 永田淳嗣(1990):中南米におけるバナナ産業の現在.歴史と地理,419.
  • 永田淳嗣(1994):ジョホール・マラッカ海峡沿岸におけるある在地権力者の農園経営.東南アジア研究,32,3.
  • 永田淳嗣(1995):沖縄・多良間島のサトウキビ農業の動態 ―天川部落農家群の変動を中心に―.人文科学科紀要XII.
  • 永田淳嗣(2000a):クアラルンプールにおけるマレー人の居住の場とマレーシア社会.生田真人編『クアラルンプール/シンガポール(アジアの大都市3)』日本評論社.
  • 永田淳嗣(2000b):現代南インド・ポンネリ地域における農業生態システム変化の時空間把握.水島 司編『南インド・タミル地域の社会経済変化に関する歴史的研究』.
  • 田原裕子・永田淳嗣・荒井良雄(2000):高齢帰還移動の過程とその影響に関する検討―沖縄県N部落の事例―.老年社会科学,22.
  • 永田淳嗣(2001):マレーシアの経済発展と農業・農村.歴史と地理,465.
  • 永田淳嗣(2002a):「開発と環境」をめぐる新たな文脈—越境するマレーシア企業の農園開発.科学,72.
  • 永田淳嗣(2002b):個別現象限りの知見に終わらせない工夫―事例研究という方法の再検討―.石 弘之編『環境学の技法』東京大学出版会.
  • 新井祥穂・永田淳嗣(2002):復帰後の沖縄に対する農業政策の展開と農業の動態.東京大学人文地理学研究,15.
  • 永田淳嗣(2003a):現象の本質に迫る方法論の探求とその実践.東北農研総合研究(A),12.
  • 永田淳嗣(2003b):社会科学の中の地域研究.村山祐司編『地域研究(シリーズ人文地理学2)』朝倉書店.
  • 大呂興平・新井祥穂・永田淳嗣(2005):復帰後沖縄における肉用牛繁殖経営部門の成長—経営群の進化と適応的技術変化.人文地理,57.
  • 永田淳嗣・新井祥穂(2006):スマトラ中部・リアウ州における近年の農園開発―研究の背景と方法・論点―.東京大学人文地理学研究,17.
  • 新井祥穂・永田淳嗣(2006a):石垣島の土地改良事業の停滞.地理学評論,79.
  • 新井祥穂・永田淳嗣(2006b):石垣島におけるパインアップル生産の危機と再生.東京大学人文地理学研究,17.
  • 大橋めぐみ・永田淳嗣(2006):飲食店における日本単角種牛肉利用の実態とニーズの分析.東京大学人文地理学研究,17.
  • 永田淳嗣(2008):環境と向き合う知恵の創造―沖縄農業の挑戦―.高橋哲哉・山影進編『人間の安全保障』東京大学出版会.
  • 永田淳嗣・新井祥穂(2008):進化する資源へのまなざし―沖縄から―.佐藤仁編『資源を見る眼―現場からの分配論』東信堂.
  • 大橋めぐみ・永田淳嗣・藤森英樹(2008):日本短角種飼養農家の畜種・技術選択.東北農業研究センター農業経営研究,25.
  • 永田淳嗣(2009):半島マレーシアにおける農業の空洞化.春山成子・藤巻正己・野間晴雄編『東南アジア(朝倉世界地理講座:大地と人間の物語 第3巻)』朝倉書店.
  • 新井祥穂・永田淳嗣(2009):石垣島のサトウキビ作経営群の技術選択とサトウキビ政策.経済地理学年報,55.
  • 大橋めぐみ・永田淳嗣(2009):岩手県産単角牛肉ショートフードサプライチェーンの動態の分析.地理学評論,82.
  • 永田淳嗣(2012):沖縄サトウキビ作の長期動態.砂糖類情報,187.
  • 新井祥穂・永田淳嗣(2015):沖縄における紅茶生産の確立と農業技術体系に関する研究.財団法人たばこ総合研究センター助成研究報告.
  • 永田淳嗣(2015):地理学における農業の研究・教育.日本作物学会講演会要旨集.240.
  • 永田淳嗣(2016):平成27年度さとうきび・甘蔗糖関係検討会 基調講演 沖縄県のさとうきび農業の構造変化への展望.砂糖類・でん粉情報,40.
  • 新井祥穂・永田淳嗣(2017):沖縄県宮古島における農家就業構造と農業構造の動態.農業経済研究,89(1).
  • 新井祥穂・永田淳嗣(2017):国産紅茶生産者群の経営的・技術的性格─沖縄県を事例に─.E-journal GEO,12(2)
  • 永田淳嗣・小泉佑介(2018):インドネシアにおける農園事業許可法令の変遷.東南アジア研究,55(2).
  • Nagata, J. (1992): Government Intervention and Changing Agricultural System in Community on Subtropical Island in Okinawa. Regional Views,5.
  • Nagata, J. (1995): Notes on Land Title of Mukim Sungai Punggor, Johor.Human Ecology in Rural Malaysia
  • Nagata, J. (1996): Coconuts, Smallholders and the Ethnic Mosaic: Some Observations on Land Ownership and Land Use in Mukim Sungai Puggor, Johor, Malaysia. Regional Views,6.
  • Nagata, J. (1999): Roots of the Malay Communities of Two Selected Villages in Western Johor, Malaysia. Komaba Studies in Human Geography, 13.
  • Nagata, J. (2002a): Introduction of Mechanical Harvesting to Sugar Cane Farming on Minamidaito Island, Okinawa. Geographical Review of Japan, 75.
  • Nagata, J. (2002b): Monitoring Changing Agriculture on Land Scale in South India: Potential and Problems in the Use of Statistical Data. Komaba Studies in Human Geography, 15.
  • Duan, F., Nagata, J., and Okabe, A. (2005): A Landuse Estimation using Landsat TM Data: A Case Study of Ponneri, South India. The Indian Geographical Journal, 77.
  • Nagata, J., Arai, S. W. (2012): Evolutionary change in the oil palm plantation sector in Riau province, Sumatra. In Pye, O., Bhattacharya, J. (eds.) The oil palm controversy in Southeast Asia: A transnational perspective. ISEAS, Singapore, 76-96.